MURAKAMI LAB
東京大学大学院 工学系研究科
レジリエンス工学研究センター 村上健太研究室
RESEARCH
The Asian Symposium on Risk Assessment and Management in 2023
EXCELLENT PAPER AWARD
受賞/表彰等
2023年12月6日、原子力国際専攻村上研究室 片山 鈴音さん (M1) が”The Asian Symposium on Risk Assessment and Management in 2023″において”EXCELLENT PAPER AWARD”を受賞しました。
ASRAMはリスク評価とマネジメントの国際会議であり、現在は日中韓によって持ち回り開催されています。2023年は香港城市大学で開催されました。
タイトル「STUDY ON MAINTENANCE PLANNING USING PLANT-SPECIFIC RELIABILITY PREDICTION (プラント固有の信頼性予測に基づく保全計画の研究)」
原子力発電所の利用率向上や従業員の被ばく低減のためには、状態基準保全を行うことが重要です。しかし、原子力発電所において機器の故障がほとんど生じないことや、系統を構成する複数機器の故障の相互作用がモデル化されにくいことなどから、この分野における数理科学的なアプローチはあまり広まっていませんでした。受賞者は、ポンプの振動がバルブの漏洩に影響を与える等の物理的な相関関係に着目し、モニタリング可能な信号から様々な機器の状態を予測する方法を提案しました。モデルは開発途中ですが、今後の発展が期待されます。