MURAKAMI LAB
            東京大学大学院 工学系研究科
レジリエンス工学研究センター 村上健太研究室
        
         
            RESEARCH
原子炉圧力容器モデル材の転位ループのアトムプローブ分析に関する研究
研究成果 
            溶質原子の集合体と転位ループは、どちらも原子炉圧力容器の照射脆化の原因と考えられています。
            この研究では、三次元アトムプローブトモグラフィを工夫して利用することで、原子炉圧力容器材中に環状に偏析した溶質原子の結晶方位を推定し、透過電子顕微鏡の測定データと比較しました。
            一般に、鉄鋼材料中には2種類の転位ループが作られることが知られています。
            われわれは、ニッケルやマンガンなどの溶質が両方のタイプの転位ループと反応できること、ニッケルは転位ループの内側に、マンガンは外側に偏析する傾向があることを突き止めました。
            これらの研究は、照射脆化のモデル化に役立てられます。
                
            詳細はこちらから:https://doi.org/10.1016/j.nme.2024.101639 
                
            この研究は、科研費 19K22153 と 21H01857の成果です。
